映劇レポート:新津ちせさん レポート 2020年最初のゲストは、『ディリリとパリの時間旅行』で主人公・ディリリの吹替を担当された新津ちせさん(9歳)。上田映劇再始動後のゲストとしては最年少のちせさん。女優、そして音楽ユニットFoorinのメンバーとして活躍中の彼女にいろいろとお話を聞いてみました。 ー早速ですが、ちせさんは上田には来たことがありますか?もしあれば思い出など教えてください。 ちせさん:はい。私のおじいちゃんとおばあちゃんは普段は南佐久郡小海町に住んでるんですけど、去年金婚式で上田でご飯を食べに来たんです。その時に「上田駅の近くに100年の歴史がある映画館があるから行ってみよう」と言われて、ふらっと遊びに来たんです。それで「ここで舞台挨拶が出来たらいいね」と言っていたのでこうやって舞台挨拶ができてすごく今幸せです。 ー素敵なお話をありがとうございます。ところでちせさんは年末に音楽ユニット「Foorin」としてレコード大賞や紅白歌合戦などに出られていましたね。いかがでしたか? ちせさん:紅白歌合戦は紅組のオープニングということもあってすごく緊張していたんですけど、審査員の方々とか客席の皆さんとかも踊って歌ってくださって、それが本当に嬉しかったです。あと友達とかからもテレビを見ながら一緒に踊ったよってメッセージがいっぱい来てそれがすごく嬉しかったです。 ーそれではちせさんに『ディリリとパリの時間旅行』についてのお話をお聞きしたいと思います。まずディリリを演じてみていかがでしたか?このシーンは特に頑張った!もしくは難しかった!などがあれば教えてください ちせさん:ディリリはすごくフランス語を丁寧に喋る女の子なんです。だから、ミッシェル・オスロ監督に「日本語吹替版でも、ちせちゃん、丁寧に綺麗な日本語を喋ってね」と言われて、むにゃむにゃとした喋り方にならないで、はきはきと日本語を喋ることを心がけました。 ーオスロ監督から直接演技指導されていたんですね。そんなオスロ監督の印象はいかがでしたか? ちせさん:オスロ監督は本当に優しい方で、監督はたくさんの『ディリリとパリの時間旅行』のお土産を持ってきてくれたんですけど、その中でもメモ帳がすごく可愛くて、そのメモ帳の1ページ目に監督がサインを書いてくださって、もう本当に宝物です。 ー映画の中でディリリとして素敵な歌声を披露されていましたね。あの歌はディリリのお気に入りの歌ということですが、ちせさんのお気に入りの歌もあれば教えてください。 ちせさん:私が去年学校の音楽祭で歌った『てぃんさぐぬ花』という歌があるんですけど、それがお気に入りです。その歌は沖縄の歌なんですけど、歌を歌うためにクラスのみんなで沖縄の文化とか歴史についていっぱい調べたんです。ディリリちゃんもパリで会った人の名前をメモしたりとかすごいパリのことを知ろうとしてて勉強熱心じゃないですか。だから、映画とか歌とかもたくさん学んで、たくさんの国や地域のことを学べるのがすごいいいなと思いました。 ーディリリには研究者や女優などなりたいものがたくさんありますが、ちせさんの将来の夢を教えてください。 ちせさん:私の小学校の先生がおもしろくて、特に算数の先生が教え方も楽しいし、わかりやすいから算数がすごい好きになって、だからそんな先生になりたいから、私の今の将来の夢は小学校の先生なんですけど、小学校に上がる前、保育園の頃は、私の夢は日替わりだったんだよとお母さんに言われて…。 ー日替わりってことは、毎日違うものになりたかったということですか? ちせさん:今はもうその記憶はないんですけど、宇宙飛行士になりたいとか、女優になりたいとか、パティシエになりたいとか色々あったらしくて……。ディリリもたくさんのことに興味を持って「これやりたい!」とか、私の保育園の頃と似てるなと思います。でもひとつだけ絶対やりたいなと思ってることは、色んな所に行って、色んな物を見て、学びたいなと思っています。世界各地とか日本各地とかに行って、色んな事をやりたいなって思います。 ー色んな所にという事ですが、特にどこへ行ってみたいですか? ちせさん:オスロ監督が「僕が映画を作ってるパリのアトリエに今度おいでよ」と言ってくれたので、私は今パリに行ってオスロ監督のアトリエに行きたいです。 ー最後にちせさんからお知らせなどありましたら教えてください。 ちせさん:私が初主演を務め、去年公開された映画『駅までの道をおしえて』という映画が全国公開中です。ぜひ観てください。あと今年の3月に『コルチャックとこどもたち』という舞台に出させていただきます。この物語は第二次世界大戦中に子供たちの未来を守ろうとしたコルチャック先生という先生とその子供たちの物語です。今年の3月にやるので是非観に来てください。 ーちせさん、今日はありがとうございました。 ちせさん:ありがとうございました。 「いつかここで舞台挨拶を」と思って当館に足を運んでくださったちせさん。お気に入りの歌としてあげてくださった「てぃんさぐぬ花」をワンコーラス歌ってくださり、会場全体がちせさんの歌声に聞き惚れていました。舞台挨拶終了後のサイン会でも一人一人丁寧に素敵なサインをされていました。新津ちせさんが素敵な主人公ディリリの声を演じられた『ディリリとパリの時間旅行』は1月12日(日)までです。お見逃しなく! 『ディリリとパリの時間旅行』(吹替版)▷▶︎1/11(土)・1/12(日) 14:50〜16:24 ◇新津ちせさんお仕事情報◆ ◎映画『駅までの道をおしえて』全国公開中(当館では上映しておりません) 公式サイト:https://ekimadenomichi.com ◎舞台『コルチャックとこどもたち』 日時:2020年3月21日(土)~30日(月) 場所:東京都 あうるすぽっと 公式サイト: http://www.himawari.net/stage/korczak2020/ ※この舞台挨拶は2020年1月3日におこなわれました。 (インタビュアー&執筆者:もぎりのやぎちゃん) Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it レポート さよならテレビ 『お百姓さんになりたい』舞台挨拶付上映及びイベント開催のお知らせ。 ピックアップ記事 現在上映中の作品 私は憎まない【11/29~12/5】*イベントあり 現在上映中の作品 現在上映中の作品 濱口竜介監督特集上映《映画と、からだと、あと何か》【11/1... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 マミー【11/22~12/5】*11月の PICK UP M... 現在上映中の作品 関連記事一覧 お知らせ 映劇レポート:『最初の晩餐』な1ヶ月 お知らせ 映劇レポート:『タゴール・ソングス』佐々木美佳監督 レポート 『まく子』読書会レポート(3月9日開催) お知らせ 映劇レポート:『音楽』岩井澤健治監督 お知らせ 【レポート】「家族を主役に映画を作ってみよう!」映画制作ワー... お知らせ 映劇レポート:『時をかける少女』 お知らせ 日本劇作家大会2019上田大会 in 上田映劇 開催中!! お知らせ 【レポート】『喜劇 愛妻物語』足立紳監督による初日舞台挨拶が...