骨を掘る男 過去の上映作品 [上映日程]9/20~10/3(休映:9/24、30) “ あと10センチで出逢えるかもしれない。”ガマフヤー 具志堅隆松 70歳なぜ40年も沖縄を掘りつづけるのか? [INTRODUCTION] それでも掘りつづけることを 彼は「行動的慰霊」だと言う 沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたり収集し続けてきた具志堅隆松。これまでに、およそ400柱を探し出した。彼は自らを“ガマフヤー”と呼ぶ。ガマは沖縄の自然壕、フヤーとは掘る人という意味だ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。拾い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。掘ってみるまで、そこに本当に骨が埋まっているかどうかはわからない――それでも掘りつづける行為を具志堅は、観念的な慰霊ではなく「行動的慰霊」だと言う。 沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠っているとされる。沖縄の人びとや旧日本軍兵士のものだけではない。米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨を含んだ島の土砂が辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。 出逢ったことのない人の死を悼むことができるのか? 新進気鋭の映画作家が生まれ育った沖縄の歴史と今を見つめる 監督の奥間勝也もまた沖縄戦で大叔母を亡くした戦没者遺族である。しかし、生まれるはるか以前に亡くなった大叔母とは会ったことがない。具志堅の遺骨収集に同行し、沖縄戦の膨大なアーカイブ映像に目を凝らし、大叔母の生きた痕跡を探す奥間は、繰り返しこう自問する。「出逢ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」その問いはやがて「平和の礎」に刻銘された24万の名を読み上げるいくつもの〈声〉と共鳴し、戦火と分断の時代を生きる私たちを震わせる。 どうすれば遠く離れた人の痛みとともにあることができるのか? 新進気鋭の映画作家が生まれ育った沖縄の歴史と今を見つめた次なる世代のドキュメンタリー。 『骨を掘る男』 [2024年/日本・フランス/5.1ch/115分] 撮影・編集・監督:奥間勝也 整音:川上拓也 カラリスト:田巻源太 音楽:吉濱翔 共同製作:ムーリンプロダクション、Dynamo Production 製作:カムトト 配給:東風 (C)Okuma Katsuya, Moolin Production, Dynamo Production [上映時間] [公式サイト] closetothebone.jp Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 過去の上映作品 蛇の道 『雨降って、ジ・エンド。』舞台挨拶付き上映 開催のお知らせ。 ピックアップ記事 現在上映中の作品 エフィ・ブリースト【12/20~28】*ライナー・ヴェルナー... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター【12/13~2... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版【12/20~3... 現在上映中の作品 関連記事一覧 過去の上映作品 細い目 過去の上映作品 バジュランギおじさんと、小さな迷子 過去の上映作品 デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング 過去の上映作品 杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦 *PICK U... 過去の上映作品 トゥルーノース 過去の上映作品 レザボア・ドッグス デジタルリマスター版 過去の上映作品 パターソン 過去の上映作品 選ばなかったみち