[INTRODUCTION]
主人公リャオジエを演じるのは、台湾きっての天才子役バイ・ルンイン。89年の生活になじむため、撮影の3ヶ月前から携帯電話の使用を自ら封印する徹底した役作りと確かな演技力で、観る者をスクリーンに引き込む。リャオジエの父親リャオタイライを、『1秒先の彼女』での好演が記憶に新しい実力派俳優リウ・グァンティンが演じる。また、地主のシャには、台北金馬映画祭で助演男優賞に輝いたアキオ・チェン。正反対の人生を送る大人二人が、少年を成長させていく。さらに、日本からは門脇麦がリャオタイライの幼馴染・ヤンジュンメイ役として出演。台湾・日本合作作品ならではの配役で物語に花を添える。
監督を務めるのは、侯孝賢監督の助監督を務め本作で台北金馬映画祭・監督賞を受賞したシャオ・ヤーチュエン。何よりも、思いやりの大切さを伝えたいと願い、自身の経験を踏まえた本作。侯孝賢が製作総指揮を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ次世代の幕開けを垣間見ることができる作品が誕生した。
さらに、Yellow黃宣がしっとりと奏でるエンディング・テーマ「When I Fall In Love」も必聴だ。