二十歳の息子 過去の上映作品 [上映日程]9/9~15(休映:9/11) “ ゲイの私が、父親になった。”「父親」になったゲイの男性と、施設で育った「息子」これは少し不思議な、普通と違った「家族」のドキュメンタリー [INTRODUCTION] 監督は、ゼロ年代に生きる若者の夢と挫折を描いたデビュー作『ドコニモイケナイ』(12)で第53回日本映画監督協会新人賞を受賞し、2作目の『春を告げる町』(19)では、福島県広野町を舞台に震災の復興とは何かを問いかけた島田隆一。新たに始まった共同生活を1年にわたり記録した島田は、そこに生じるぎこちなさや軋轢、そして静かな心の交流を描き出している。被写体を見つめるカメラは親密でありながらも時に残酷なほど冷徹な眼差しを向け、感情の機微を丁寧にすくい上げる。また、極力説明を省くことにより、決して理解することができない他者への想像力を掻き立てていく。 それぞれに普通の家族や人生を選択してこなかった/できなかった歳の離れた二人の男性がゼロから新たな関係を作る。それは二人の「生きなおし」の旅でもあった。どんな枠組みにもとらわれず、人が人とどう繋がりをもつことができるのか。そんな困難な問いを、本作はしなやかに捉えている。 [STORY] 児童養護施設等の子どもたちの自立支援団体で働く網谷勇気(40)。自身がゲイである彼は、様々なマイノリティのための団体を立ち上げ、講演会なども行っていた。 ある日、彼は小さなアパートに引っ越し、一人の青年・渉(20)を迎え入れる。渉は、勇気がこれまで支援してきた子どもたちのうちの一人であったが、あるとき、事件を起こし拘置所に入れられてしまう。身の置き場を失った渉に対し、勇気は養子縁組をすることで、自らが父親となって共に暮らすことを申し出たのであった。 幼少期より児童養護施設に預けられ、両親の顔も知らずに育った渉と、それまで家族をつくることを想定していなかった勇気。照れ臭さと緊張をにじませながら、二人の新たな共同生活が始まった。複雑な生い立ちを抱え、多感な年頃である渉との関わり方に勇気が戸惑うなか、生まれて初めて帰るべき家を手に入れた渉は、アルバイト生活を送りながら自身の夢へと動きだしたのだが…。 『二十歳の息子』 [2022年/日本/16:9/5.1ch/86分] 監督:島田隆一 撮影:林賢二/前田大和 編集:遠山慎二 整音:川上拓也 音楽:河北聖子 製作:JyaJya Films 配給:ブライトホース・フィルム © JyaJya Films [上映時間] [公式サイト] hatachi.brighthorse-film.com Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 過去の上映作品 バンバン! 目の見えない白鳥さん、アートを見にいく *「うえだ子どもシネマクラブ」上映... ピックアップ記事 現在上映中の作品 フィシスの波文【11/22~28】*舞台挨拶あり/(併映)F... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 箱男【11/15~28】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 ベルナデット 最強のファーストレディ【11/22~12/5】 現在上映中の作品 関連記事一覧 過去の上映作品 マルモイ ことばあつめ 過去の上映作品 夜のとばりの物語 過去の上映作品 ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン 過去の上映作品 ミスター・ランズベルギス 過去の上映作品 乱世備忘 僕らの雨傘運動 過去の上映作品 岬の兄妹 過去の上映作品 ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ 過去の上映作品 わたしの見ている世界が全て