セールス・ガールの考現学 *やどかりシネマクラブ対象作品 過去の上映作品 [上映日程]7/22~8/4(休映:7/24、30~31) “ 人生なんか、怖くない。”モンゴルのアダルトグッズ・ショップでアルバイトを始めた大学生が、自分らしい生き方をさがす、グローイング・アップ・ストーリー [INTRODUCTION] “モンゴル映画”と言えば、草原を舞台にした作品を想起する人が多いはず。本作はそんな固定観念をひっくり返す、都会に暮らす女の子を主人公にした物語。しかもメインの舞台となるのは、大人のオモチャがところ狭しと並ぶ、街角のビルの半地下にある怪しげなアダルトグッズ・ショップ。ひょんなことからそのショップでアルバイト店員になった、大学で原子力工学を学ぶ、おっとり地味目なヒロイン サロールが、店を訪れるさまざまなタイプのお客たちと接する、フィールドワークさながらな日々の中で、少しずつ世界を広げて成長して行くさまを描きます。 キー・パーソンとなるのは、ショップのオーナーである謎多き中年女性カティア。高級フラットに独り住む彼女のもとに、一日の終わりに売上金を届けに通ううち、サロールとカティアの間には不思議な友情が芽生えることになります。経験豊富なカティアが繰り出す、機知に富んだアドバイスの数々は説得力抜群です。 監督はモンゴル・アカデミー賞常連のセンゲドルジ・ジャンチブドルジ。サロール役のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルは、オーディションで300人の中から抜擢され本作で映画デビュー。2022年大阪アジアン映画祭で、「最も輝きを放っている出演者」に贈られる薬師真珠賞を受賞しました。一方のカティア役、エンフトール・オィドムツは本作で30年ぶりに銀幕に復帰したベテラン。全編を彩る、モンゴルの人気シンガーソングライターMagnolianのヒット曲が、“新しいモンゴル映画”を印象づけるのに一役買っています。 [STORY] 原子力工学を学ぶ大学生のサロールは、怪我をしたクラスメイトから、彼女が働けない間の代理としてアダルトグッズ・ショップのアルバイトの話を持ち掛けられる。とくべつ仲の良い友だちではなかったが、高給なうえに簡単な仕事だと説かれ、一ヶ月だけ働くことに。そこは、大人のオモチャが所狭しと並ぶ、街角のビルの半地下にある怪しげなショップ。友達へのプレゼントにとグッズを吟味する女性や、友人同士で訪れる客、人目を気にしながら一人で来店する客もいれば、グッズのデリバリーを頼むお客も少なくない。ショップのオーナーはカティアという、高級フラットに独りで暮らす謎多き女性。彼女のもとに、一日の終わりに売上金を届けに通ううち、二人の間に不思議な友情が芽生えていく。カティアはどうやら昔はバレリーナとして有名だったらしく、人生の苦難や試練を数多く乗り越えてきたようで、サロールを色々な所へ連れ出していく。ショップのお客やカティアと交流する中で、しだいに自分らしく生きていく道を考えるようになるサロールだが、あるお客とのトラブルでカティアに不信感を抱き…。 『セールス・ガールの考現学』 [2021年/モンゴル/モンゴル語・ロシア語/2.00:1/5.1ch/123分] 監督・脚本・プロデューサー:ジャンチブドルジ・センゲドルジ 音楽:ドゥルグーン・バヤスガラン(Magnolian) 出演:バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル、エンフトール・オィドブジャムツ 原題:Khudaldagch ohin(英題 THE SALES GIRL) 字幕翻訳:大塚美左恵/モンゴル語監修:フフバートル 後援:駐日モンゴル国大使館 配給:ザジフィルムズ (c)2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures [上映時間] [公式サイト] zaziefilms.com/salesgirl Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 過去の上映作品 独裁者たちのとき アダマン号に乗って ピックアップ記事 現在上映中の作品 チネチッタで会いましょう【12/20~30】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 西湖畔(せいこはん)に生きる【12/13~26】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース【12/13... 現在上映中の作品 関連記事一覧 過去の上映作品 トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 過去の上映作品 ナミビアの砂漠 過去の上映作品 きのう生まれたわけじゃない 過去の上映作品 ブルーバック あの海を見ていた 過去の上映作品 映画:フィッシュマンズ 過去の上映作品 リング・ワンダリング 過去の上映作品 Style Wars 過去の上映作品 ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう