映劇レポート:『最初の晩餐』な1ヶ月

お知らせ

『最初の晩餐』1ヶ月に及ぶロングラン上映が終了いたしました。
上田ロケ作品ということで舞台挨拶など様々な企画をし、皆様とそして『最初の晩餐』と共に走り抜けた1ヶ月でした。そんな上田映劇での『最初の晩餐』について振り返ります。

写真でも楽しむー『最初の晩餐』写真展

ロビーやカフェスペースに撮影風景や劇中の写真などを貼り、『最初の晩餐』写真展を行いました。上田ロケ作品ということもあり「ここはあそこね」「あ、◯◯さんだ」と知ってる風景・知ってる人、そんな地元ならではの会話が聞こえてきました。

食べて楽しむ『最初の晩餐』ー“通夜ぶるまい”を再現

映劇ごはん/映画めしでお馴染みの市内の仕出し屋・食季cafe展さんに「焼き芋」「合わせ味噌汁」「目玉焼き弁当」「ピザ」「おはぎ」の5品を週替わりで再現していただきました。「美味しい〜」とロビーで焼き芋を頬張りながら映画の話に花を咲かせているお客様たちに思わず笑みが溢れました。

観て、食べて、目指せコンプリート!ー『最初の晩餐』スタンプラリー

いつもの映劇はんこだけでなく、今回は特別にスタンプラリー用のはんこをコトバヤのタカハシさんに依頼。東家の人々の表情が素晴らしい、そんな素敵なはんこを作ってくださいました。映画鑑賞1回もしくは通夜ぶるまい1品購入につき1つのはんこを押印。5つのはんこ(東家の人々)をコンプリートすると通夜ぶるまいレシピ本をプレゼント!という企画でした。でも実はコンプリートのその先にも仕掛けを施しておりましてコンプリートすると更に「父の遺言は、目玉焼きでした。」という文字はんこや東家(子供時代)のはんこが押印されるんです!タカハシさんには実にたくさんの『最初の晩餐』はんこを作っていただきました。

タカハシさんから『最初の晩餐』はんこについてコメントをいただきました。

「スタンプラリーのお話を原さんからきいたとき、まず(面白そう!やりたい!)という感じがあって、食卓にひとりずつ増えていく、という流れをどう組むか・・と考えだしたらどんどん面白くなってきて、やってみたい気持ちだけで引き受けさせてもらいました。(しかしそれを1週間足らずで・・?ほかの映劇ハンコもあるのに・・?間に合うのかなあ・・?とは考えないことにしたんだと思う)
公開初日には『最初の晩餐』と『ガリーボーイ』とスタンプラリーのふたり分。というハンコを仕上げてないといけないのに、朝にはひとつしかできていない!なんてこともありましたが、なんとか間に合いました。ほんとのギリギリだったけど・・。
なんにせよ、上田映劇での『最初の晩餐』上映を、みなさんとともに盛り上げることの手伝いができたんじゃないかなあと思っております。うれしい。
「本当に何回も観てほしい作品だから何回も観に来てもらえるようなきっかけとして」と、『最初の晩餐』スタンプラリーのときに原さんが言っていたように、映劇に何度も足を運んでもらえるきっかけとして、映画を見に来てくださるみなさんの嬉しいことのひとつとしてハンコがあれば本望だなあといつも思っています。ありがとうございました」
(コトバヤのタカハシさん)

聞けばまた観たくなるー舞台挨拶×5

常盤司郎監督をはじめ、森谷雄プロデューサー、共同企画の中川美音子さん、企画プロデューサーの杉山麻衣さん、ポスタースチールカメラマンの百々新さん、俳優のカトウシンスケさん、そして斉藤由貴さんと多くの方にご登壇いただきました。舞台挨拶を重ねる度、新たな見方を得たお客様たちが2度3度と劇場に足を運び、その感想や発見をSNSに綴ってくださいました。その1つ1つの感想がとても嬉しく、そして私たちスタッフの励みになりました。都合により舞台挨拶行けなかった!という方や舞台挨拶を振り返りたいという方に向けて、上映初日(2/1)の常盤監督×森谷プロデューサー×当館番組編成の原による舞台挨拶の模様を書きましたので合わせてお読みいただけると嬉しいです。

▷▶︎映劇レポート:『最初の晩餐』(2/1 上映初日)

名残惜しい、でも今日が上映最終日。ーお客様にインタビュー

3月1日、1ヶ月に及ぶロングラン上映もついに終わりを迎えました。最終日ということで駆け込みのお客様をはじめ、何度も足を運んでくださった方も多く見られました。上映終了後、スタンプラリーをコンプリートされた常連さん2人と、この日が初鑑賞というお客様に感想をお聞きしました。

「5回観たんだけど、観る度に見えるところが違ってくるというか。家族がいて、それぞれの料理があって、最初はそういうところを見てて。4回目、5回目は美也子の同級生とのごたごたから火葬場での旦那さんとのお話して、これからの始まりみたいな感じになって終わっていくところがいいなあと思って。最初は過去のことに目がいってたんだけど、最後の方は先のことに目がいくような感じで、たっぷりと楽しめました」(親方さん)

「監督さんのお話を聞いて、もう一回観るとこの事を言ってたんだ!と気付きした。また役者さんの気持ちがより深く入ってくるというか、カトウシンスケさんが来た時にお聞きした「どれだけ美也子のことをそっとサポートしてるか」。そこをちょっと気を付けて見ると、ふっと手を出したり、細やかな見えてないところが人間の本当に生活してる、映画の中ではなく日常を切り取った感じの印象が自然に流れてるんだなと思いました。(今日の最終回を)観た時うわーっと集大成に感じました」(芝犬りんちゃんママさん)
※芝犬のりんちゃんは、東家の一員・タロウ(芝犬)の幼少期を演じられています。

「料理の部分に注目して観てて、味噌汁のシーンが特に印象的で、やっぱ家庭によって使う味噌は違うし、具の量だって違うし、何を具にするかも違うし、そういうところをお互いが寄り添っていくところが家族になっていくと思いました」(初鑑賞の大学生さん)

インタビューを終えた後、常連さん2人の「1ヶ月があっという間で明日から寂しくなっちゃうね」と名残惜しそうな姿に『最初の晩餐』という作品がどれほど深く愛されたのかを感じました。

またこの日は上映最終日ということもあり常盤監督からのお預かりしたお手紙を来場者の皆様にお配りしました。

振り返ってみると『最初の晩餐』という作品はもちろんのこと、何度も観て欲しいと企画した数々のイベント、舞台挨拶、お客様と監督たちの交流などひとつひとつが思い出深い素敵な1ヶ月でした。「明日から寂しくなるね」と言ってくださった常連さんと同じく、私たちスタッフも寂しい気持ちでいっぱいです。素敵な作品がここ上田で撮影されたこと、そして上田映劇で上映できたことを誇らしく思います。


ありがとう、『最初の晩餐』 また会う日まで。

 

 

<お知らせ>
『最初の晩餐』
Blu-rayDVD2020318()
▷▶︎『最初の晩餐』公式サイト
小説版が2020320()にそれぞれ発売されます!
▷▶︎小説版『最初の晩餐』(ちいさいミシマ社)
Blu-rayDVD、そして小説でも『最初の晩餐』をお楽しみください。

※映画『最初の晩餐』は上田映劇にて2020年2月1日から3月1日まで上映されました。
▷▶︎『最初の晩餐』(上田映劇)

【執筆者&カメラマン】
もぎりのやぎちゃん

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