上田映劇ジャーナル(vol.25)2019年7月号

映劇ジャーナル

◎今月の表紙
1970年代の文化大革命期の中国。そんな時代背景で描かれる映画『芳華 youth』では、人民解放軍の文工団の若者たちが登場する。思想も行動も厳しく制限されたこの時代、バレエで踊るのは政府の宣伝目的の作品だけ。若者として生きるには、きっと窮屈だったにちがいない。予告でテレサ・テンの歌が登場するシーンがみられるが、その後の改革解放で海外から入ってきた芸術文化の中に戯曲「ゴドーを待ちながら」があったそうだ。思想だけでなく、歌や踊りや自由な表現が規制されてきた時代。それだけ影響力が大きいことの証明なのか。映画も然り、表現の自由は最も重要なことの一つだと思う。(な)

*本誌は7月2日(火)正午頃の入荷予定です。

『芳華 youth』についてはこちらから
uedaeigeki.com/coming/614

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