ハイパーボリア人【4/25~5/1】*併映『名前のノート』

今後の上映作品
[上映日程]2025年4月25日(金)〜 5月1日(木)(休映:4/28)

“ この人たちどうかしてる ”

『オオカミの家』より難しく、『オオカミの家』より面白い!チリの鬼才アーティスト、レオン&コシーニャが放つ長編第二弾!

[INTRODUCTION]
制作に5年を費やした『オオカミの家』の反動で、突如、実写映画に挑んだチリのアーティスト・デュオ、レオン&コシーニャの長編第2作。2024年のカンヌ国際映画祭の監督週間でお披露目され、その後、各地の映画祭で大きな話題をさらってきた。タイトルの『ハイパーボリア人』とはギリシア神話や H.P.ラヴクラフトらの創作による『クトゥルフ神話』に登場する架空の民族だが、この映画では、太古の昔に宇宙からやってきて地球を支配していた半神の巨人たちと説明され、チリという国との驚くべき関係も明らかにされる。実写、影絵、アニメ、人形、ゲーム、16mmフィルム……最初から最後まで何が飛び出すか分からないこの“闇鍋”映画は前作同様、美術館で人々に制作プロセスを見せながら撮影するスタイルで、画面に登場する背景や人形は多くの若者たちとのワークショップで作られたもの。そしてモチーフも再び、チリの現代史とそこに依然と横たわるナチス・ドイツの影……実在した親ナチ文化人や政治家を採り上げつつ、主演のアントーニア・ギーセンや監督のレオン&コシーニャが実名で登場し、現実と虚構、過去と現在の境界を見失わせる。

[STORY]
女優で臨床心理学者でもあるアントーニア・ギーセンは、謎の幻聴に悩まされる患者の訪問を受ける。彼の話を友人の映画監督レオン&コシーニャにすると、2人はその幻聴は実在したチリの外交官にして詩人、そしてヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉であることに気づき、これを元にアントの主演映画を撮ろうと提案する。2人とセラーノの人生を振り返る映画の撮影を始めるアントだったが、いつしか謎の階層に迷い込み、チリの政治家ハイメ・グスマンから、国を揺るがすほどの脅威が記録された映画フィルムを探す指令を受けとる。カギとなる名前は“メタルヘッド”。探索を始めるアントだったが、やがて絶対の危機が彼女を待ち受ける……!

『ハイパーボリア人』
[2024年/チリ/スペイン語・ドイツ語/1.85:1/5.1ch/71分]
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
脚本:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ、アレハンドラ・モファット
出演:アントーニア・ギーセン
原題:Los Hiperbóreos
配給:ザジフィルムズ
© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
zaziefilms.com/loshiperboreos

併映作品

『名前のノート』
[2023年/チリ/スペイン語/1.85:1/8分]
監督:クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ
脚本:アレハンドラ・モファット、クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
原題:Cuaderno de Nombres
配給:ザジフィルムズ
© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films

第48回オタワ国際アニメーション映画祭出品。ピノチェト軍事政権下で行方不明になった未成年者たちを追悼する重厚な「描き」アニメーション。映像、音響(合唱)ともに、こちらも若者たちとのワークショップによって生み出された。

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