占領都市【3/14~】

今後の上映作品
[上映日程]3/14~(休映:)

“ すべてか忘れられる前に ”

アカデミー賞受賞監督:スティーヴ・マックイーン『それでも夜は明ける』× 製作:A24『関心領域』
いかなるホロコースト作品とも異なる手法で蘇る、ナチス占領下アムステルダムの記憶

[INTRODUCTION]
オランダの首都として栄えたヨーロッパ屈指の大都市アムステルダム。運河が流れる「水の都」としても知られる風光明媚なこの街には、第二次世界大戦中の1940年5月から5年間、ナチス・ドイツの占領下におかれた恐怖の記憶がある。この間、人々は人権や言論の自由を奪われ、ユダヤ人を中心に多くの犠牲者が出た。有名なアンネ・フランクのように強制収容所へ移送された人は10万7千人。統計では、その内の実に10万2千人が虐殺されたとされている。「二度とこうした歴史を繰り返さないために」と映画化を構想したのは『それでも夜は明ける』でアカデミー賞(R)作品賞・助演女優賞・脚色賞の3部門を受賞した英国出身の映画監督スティーヴ・マックイーン。製作はA24、歴史家で妻のビアンカ・スティグターが2019年に著した「Atlas of an Occupied City (Amsterdam 1940-1945)」を原作とし、傑作『SHOAH ショア』をも彷彿させる4時間11分の大作ドキュメンタリーとして完成させた。

アムステルダムを第二の故郷として暮らすマックイーンが目指したのは、単なる知識や情報としてではなく、場所をして語らしめ、当時の記憶を鮮烈に蘇らせるような映画。アーカイブ映像の使用やインタビューによる回想はあえて使わず、35mmフィルムで130ヶ所にも及ぶ「現場」を正確に捉えることで、計り知れぬ恐怖の日々を体感させる。子供たちの声が響くにぎやかな公園、美しいレンガ造りの家…それらの美しい風景も、忌まわしい虐殺の記憶を持っている。これは、約80年前の過去と現在との距離を取り払う挑戦であり、マックイーンとA24にしか到達しえないスケール感と野心に満ちた記念碑的な映画だ。

『占領都市』
[2023年/イギリス・オランダ・アメリカ/英語(一部オランダ語)/スタンダード/5.1ch/251分]G
監督:スティーヴ・マックイーン
原作:ビアンカ・スティグター「Atlas of an Occupied City (Amsterdam 1940-1945)」 
原題:OCCUPIED CITY
配給:トランスフォーマー、TBSテレビ
© 2023 De Bezette Stad BV and Occupied City Ltd. All Rights Reserved.

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
transformer.co.jp/m/senryotoshi

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