鹿の国【1/31~】*UDCast(字幕・音声ガイド)対応

今後の上映作品
[上映日程]1/31~(休映:)

“ なぜこの土地に、これほど心が騒ぐのか? ”

神秘に包まれた少年の生き神・大祝と鹿の贄の祭には、忘れかけていたいのちの循環への祈りがあった。
日本で最古の神社の一つ、諏訪大社の四季の祭礼を追い、中世の秘儀を再現したドキュメンタリー。

[INTRODUCTION]
日本列島のヘソ、諏訪盆地に位置する日本最古の神社の一つ、諏訪大社。年間200回をその超える祭礼は謎に満ちている。重要神事で降ろされる古い神・ミシャグジ。そして神事に欠かせないとされた鹿の生贄……。ネパールやチベットで生と死の文化を追ってきた監督・弘理子(ひろ・りこ)は、四季の祭礼を追ううち、そこにあるいのちの循環への原初の祈りに気づく。そして、長らく畏怖と謎に包まれてきた中世の「御室神事(みむろしんじ)」の芸能再現に挑む。厳冬の3カ月間、神域の穴倉に籠められた生き神・少年大祝(おおほうり)の前で繰り広げられた芸能とは?そして春4月、化粧を施されて出現する大祝に捧げられた75頭の鹿の首の意味とは?冬から春へ、死から再生へ。美しい四季とともに3年をかけて描き出された、現代社会を生きる私たちが忘れかけていた原初の祈りの姿。
半世紀前から諏訪に関わり、数々の映像民俗学作品を手がけてきた北村皆雄がプロデューサーを務める。語りは、声優の能登麻美子といとうせいこう。音楽を、国内外のアーティストから高く評価されている音楽家の原摩利彦が担う。

[STORY]
はるか昔、大地が引き裂かれることで誕生した巨大なくぼ地、諏訪盆地。
ここでは古来、鹿を贄とする祭礼が行われてきた。
それを伝えてきたのは全国に1万社ある諏訪神社の総本社、諏訪大社。
この地域の人たちにとって、鹿とはどんな存在なのか?

答えを求めて、600年前に途絶えた謎の「御室神事」の芸能を再現する。
それは凍てつく冬、3ヵ月間にわたって行われていたという。
半地下の穴蔵に籠って、鹿の贄を食し、豊穣を願う芸能を奉納していたのだ。
わずかな史料を手掛かりに、神事を司っていた生き神・大祝(おおほうり)、神の使いとされた
少年たちの存在と、正体を明らかにする。
時空を超えてよみがえったのは、穀物と動物の命を重ねる、他に類を見ないいのちへの眼差し。

春が巡り来ると、神前に75頭の鹿が捧げられた。
今でも猟師は、鹿の肉を捧げに諏訪大社にやって来る。そこで手にする一枚の札──、
仕留めた鹿を贄とし、それを人が食すことで鹿が生きる。

太古の昔から諏訪の地を支配してきた自然信仰「ミシャグジ」、そして神と仏たち。
それらが盆地の中で重なり混じりあうことで形作られた独特の世界が、今もある。

『鹿の国』
[2025年/日本/98分]
監智:弘理子
プロデューサー:北村皆雄
語り:能登麻美子、いとうせいこう
音楽:原摩利彦
撮影協力:諏訪大社
製作・配給:ヴィジュアルフォークロア
©2025 Visual Folklore Inc.

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
shikanokuni.vfo.co.jp

ピックアップ記事

関連記事一覧

Facebook