Style Wars 過去の上映作品 [上映日程]4/24~5/7(休映:4/26、5/6) 1970-80s, N.Y. サウスブロンクス“ ヒップホップが世界を変えた ”ヒップホップ黎明期を記録した伝説的ドキュメンタリー40年の時を経て日本劇場初公開! [解説] 1970〜1980年代のブロンクス地区は、レーガン大統領ですら視察の際に絶句したといわれるほど、がれきの山が延々と続き、貧困と犯罪が蔓延するエリアだった。しかし、そんな灰色の町から全く新しいサブカルチャー、ヒップホップが生まれる。 無数のグラフィティを描く少年たちはライターと呼ばれ、彼らが”グラフィティ”を街中に描くことは自身の存在を”ボム(=爆破)”することを意味していた。インターネットなど存在しない当時、閉塞感を抱えた少年たちは、地下鉄のホームに集まっては自身のタグを競うように発明し、終電後の車庫に忍び込み、NY中を駆ける地下鉄の壁に自身の証を記した。”グラフィティ”を「落書き」として糾弾する大人たちの批判を受けながらも、言葉にならない衝動に突き動かされる少年たち。フィルムが捉えた彼らの瑞々しい姿と新しいムーブメントが生まれようとする時代の空気は、製作から約40年が経った今、観る者に新鮮な驚きをもたらしてくれる。 グラフィティ、ラップ、ブレイキング…Style Warsは1981〜83年に製作され、当時生まれたばかりの “ヒップホップ”をフィルムに捉えた貴重なドキュメンタリー。『Wild Style』(1982)とともに、ヒップホップヘッズのバイブルとして語り継がれ、日本でもビデオやDVDがリリースされたものの長く廃盤となっていた。2015年にプロデューサーで写真家のヘンリー・シャルファントらがクラウドファンディングを行い、オリジナルネガから修復したHDリマスター版が完成。製作からおよそ40年の時を経て、ついに日本でスクリーンデビューを果たす。 2021年の今、世界中のミュージシャンがラップを当たり前に楽曲に取り入れ、ブレイキンは2024年パリ五輪の追加競技となり、バンクシーのグラフィティにオークションで高値がつくようになった。そんな現在を生きる私たちに「Style Wars」というタイムカプセルが見せてくれるのは、ヒップホップが生まれた時代の生々しい空気だ。荒れ果てた街、ダンボールのフロアでブレイキンの技を競い合うB-Boyたち。街の頭上を行き交うサブウェイアートの数々と、それらのピースについて熱く語り合うグラフィティライターたち。そんな彼らの姿にヒップホップの起源を再発見し、現在へとつながるひとつの歴史を感じられることだろう。 『Style Wars』 [1983年/アメリカ/スタンダードサイズ/70分] 監督:トニー・シルバー プロデューサー:トニー・シルバー&ヘンリー・シャルファント 出演:Seen、Skeme、Dondi、ほかグラフィティライター、Rock Steady Crew、ほか 字幕:ハシム・バルーチャ、小石晃三 配給:シンカ ©MCMLXXXIII Public Art Films, Inc. All Rights Reserved ◎公式サイト:synca.jp/stylewars Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 過去の上映作品 旅立つ息子へ *「うえだ子どもシネマクラブ」上映作品 上田映劇ジャーナル(vol.44)2021年4月号発行のお知らせ。 ピックアップ記事 現在上映中の作品 ネネ -エトワールに憧れて-【11/18~28】*「週末こど... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ【11/22~28】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 マミー【11/22~12/5】*11月の PICK UP M... 現在上映中の作品 関連記事一覧 過去の上映作品 グレイ・ガーデンズ 過去の上映作品 イサドラの子どもたち 過去の上映作品 ランガスタラム 過去の上映作品 ノーマン・ザ・スノーマン ~北の国のオーロラ~/~流れ星のふ... 過去の上映作品 オレの記念日 過去の上映作品 マイスモールランド *「週末こども映画館」対象作品/「うえだ... 過去の上映作品 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 過去の上映作品 ブエノスアイレス