はちどり *第2回「うえだ子どもシネマクラブ」上映作品

過去の上映作品
[上映日程]9/5~25(休映:9/7、14、24)

“ この世界が、気になった ”

世界の映画祭で50冠、韓国で異例の大ヒットを遂げたキム・ボラ監督長編デビュー作
『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ〈2019年公開・韓国映画ベスト10〉第2位獲得!

[解説]
誰しも経験したことのあるだろう思春期特有の揺れ動く思い、家族や友人との関わりを繊細に描いた映画『はちどり』。2018年釜山国際映画祭での初上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞。韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら観客動員15万に迫る異例の大ヒットとなった。ウニは、2016年に韓国で発売されるやベストセラーとなった小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公の少女時代とも重なる。男性が優遇されることが当たり前だった時代、女性であるという理由で我慢しなくてはいけなかったこと、それがおかしいということに気がつかなかったこと──。2つの作品に共通するのは、そんな時代に生きた女性の物語であり、声をあげようとする姿である。そして、それは韓国の同年代の女性の共感を呼んだ。世界で最も小さい鳥のひとつでありながら、その羽を1秒に80回も羽ばたかせ、蜜を求めて長く飛び続けるというはちどりは、希望、愛、生命力の象徴とされる。その姿が主人公のウニと似ていると思った、と監督は語る。映画の中で、ウニは様々な感情を抱えながら、成長し、この世界に羽ばたいていこうとする。その姿は、決してウニだけのものではないはずだ。

[あらすじ]
1994年、ソウル。家族と集合団地で暮らす14歳のウニは、学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごしていた。両親は小さな店を必死に切り盛りし、子供達の心の動きと向き合う余裕がない。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、通っていた漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。ウニは、自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに次第に心を開いていく。ヨンジは、ウニにとって初めて自分の人生を気にかけてくれる大人だった。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。

『はちどり』
[2018年/韓国=アメリカ/韓国語/ビスタ/カラー/138分]PG12
監督・脚本:キム・ボラ 
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ、パク・スヨン、キル・へヨン
原題:벌새
日本語字幕:根本理恵
提供:アニモプロデュース、朝日新聞社
配給:アニモプロデュース
配給協力:ギャガ GAGA★
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◎公式サイト:animoproduce.co.jp/hachidori

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