[解説]
『狭霧の國』は、90年代の怪獣映画をオマージュした中編映画だ。着ぐるみ怪獣とミニチュアによる特殊撮影という旧来の特撮フォーマットはそのままに、人間ドラマをリアルな造形の人形劇として新たな映像表現に挑む。本編に登場する怪獣ネブラの着ぐるみは、ゴジラシリーズや昭和ガメラシリーズ、大魔神シリーズなどの造形を手掛けてきた村瀬継蔵が担当。着ぐるみ制作はKickstarterでクラウドファンディングキャンペーンが実施され、150%の出資額を集めることに成功した。また、本編の一部背景画(マット画)は、数々の特撮映画で雲を描き続けている島倉二千六が描いている。米シカゴ「G-Fest 2019 Film Festival」オフィシャルセレクション作品。上田市の須川湖でロケを敢行。また、一部の造形物は上田市内のアトリエにて制作された。