クレプスキュール フィルム レトロスペクティヴ【5/2~15】*『メイデン』公開記念特集上映

今後の上映作品
[上映日程]5/2~15(休映:5/7、12)

「小さな配給会社」と公式Xに記載されたクレプスキュール フィルムは2022年にたったひとりで立ち上げた、文字通り”小さな”会社。年2本のペースで公開してきた作品数も、はや6本。余白のある映画が好き、足りないところは自分の感性で、引き出しに埋めてゆく楽しみがある・・・を心情に、楽しくも孤独な作業の作品選び。初日を迎えると、SNSの反応と裏腹に、シビアな日報が届く(泣きたくなることも)。配給作品第7作『メイデン』の公開を記念してレトロスペクティヴ上映を開催します。クレプス作品を観ることで、自分のなかの新しい感情との出逢いを・・・。この機会にスクリーンでご堪能ください!

[上映時間]
*準備中

配給:クレプスキュール フィルム

上映作品

『WANDA/ワンダ』WANDA
[1970年/アメリカ/モノラル/1.37:1/103分]
監督・脚本:バーバラ・ローデン 撮影・編集:ニコラス T・プロフェレス 制作協力:エリア・カザン 出演:バーバラ・ローデン、マイケル・ヒギンズ
(c)1970 FOUNDATION FOR FILMMAKERS

“ 哀しいいほど滑稽な逃避行が始まる── ”
映画史に残る一編、監督・脚本・主演バーバラ・ローデン伝説のデビュー作にして遺作。ペンシルバニア州東部、炭鉱の町。夫に離別され、子も職も失い、有り金さえもすられたワンダ。すべてを失った彼女は、いつしかバーで知り合った傲慢な男の強盗の共犯者として逃避行を続けることに。

『ノベンバー』November
[2017年/ポーランド・オランダ・エストニア/16:9/5.1ch/115分]
監督・脚本:ライナル・サルネット 原作:アンドルス・キヴィラフク 出演:レア・レスト、ヨルゲン・リーク
©Homeless Bob Production,PRPL,Opus Film 2017

“ 悪魔との契約、魂の代償── ”
月の雫の類が降り始める雪待月の11月、「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻ってきた死者は家族を訪ね、一緒に食事をしサウナに入る。そこでは世にも不可思議な「純愛」が契られようとしていた。目も眩む美しいモノクロームの映像美でその甘美な悪夢を描いた、東欧ダーク・ラブストーリー。

『私、オルガ・ヘプナロヴァー』Já, Olga Hepnarová
[2016年/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス/チェコ語/B&W/5.1ch/1:1.85/105分]
監習・脚本:ペトル・カズダ、トマーシュ・ヴァインレブ 原作:ロマン・チレク 出演:ミハリーナ・オルシャンスカ、マリカ・ソポスカ

“ 彼女の唯一の逃げ道は、自殺か復讐か── ”
1973年、22歳のオルガはチェコの首都であるプラハの中心地で、路面電車を待つ群衆の間へトラックで突っ込む。この事故で8人が死亡、12人が負傷する。オルガは逮捕後も全く反省の色も見せず、チェコスロバキア最後の女性死刑囚として絞首刑に処された。

『栗の森のものがたり』Stories from the Chestnut Woods
[2019年/スロヴェニア・イタリア/スロヴェニア語・イタリア語/ビスタ/82分]
監督・脚本:グレゴル・ボジッチ 撮影:フェラン・パラデス 出演:マッシモ・デ・フランコヴィッチ、イヴァナ・ロスチ
© NOSOROGI – TRANSMEDIA PRODUCTION – RTV SLOVENIJA – DFFB 2019

“ 詩を奏でるように綴られる、孤独なふたりの夢語り── ”
ケチで不器用な年老いた棺桶職人マリオと、この地を離れることだけを夢見る若い栗売りマルタ。マリオは家を出た息子ジェルマーノと死にゆ<妻ドーラのことを、マルタは第二次世界大戦から戻らない夫のことに思いを馳せている。静寂がささやく栗の森で語られる哀切の余話。

『システム・クラッシャー』System Crasher
[2019年/ドイツ/ドイツ語/1:1.85/119分]
監督・脚本:ノラ・フィングシャイト 撮影:ユヌス・ロイ・イメール 出演:ヘレナ・ツェンゲル、アルブレヒト・シュッフ
© 2019 kineo Filmproduktion Peter Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF

“ ただママと一緒にいたいだけ── ”
嵐のような9歳の女の子ベニー。幼少期、父親から受けた暴力的トラウマを十字架のように背負い手の付けようのない暴れん坊になる。どこにも居場所のないベニーは吠え続ける。ぶち切れるのは愛の不足の裏返し、ただママに愛されたい少女の怒りと悲しみの物語。

『ヒューマン・ポジション』A Human Position
[2022年/ノルウェー/ノルウェー語/ヴィスタ/78分]
監督・脚本・編集・音楽:アンダース・エンブレム 撮影:マイケル・マーク・ランハム 出演:アマリエ・イプセン・イエンセン、マリア・アグワマロ
(C) Vesterhavet 2022

夢のような時間がゆっくりと流れる、ノルウェーの哀愁漂う港町…人生のちいさな一歩を踏み出す、優しさに満ちたスローシネマ。
新聞社に勤める彼女は、地元の人々を取材し、ニュースにする。彼女の支えとなるガールフレンドは、椅子を修復し、キーボードを演奏し作曲をする。夢のような時間がゆっくりと流れる、ノルウエーの哀愁漂う港町。人生のちいさな一歩を踏み出す、優しさに満ちたスローシネマ。

▼クレプスキュール フィルム配給作品第7作『メイデン』についてはこちらから

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