来し方 行く末【5/23~】

今後の上映作品
[上映日程]5/23~(休映:)

“ あなたのさよなら、代筆します。”

脚本家として芽が出ず、弔辞の代筆業で生計を立てるウェン・シャン。
依頼主の声にじっくり耳をかたむけ、故人の人生を丁寧な言葉で紡いでいく———

[STORY]
主人公のウェン・シャンは大学院まで進学しながら、脚本家として商業デビューが叶わず、不思議な同居人シャオインと暮らしながら、今は葬儀場での〈弔辞の代筆業〉のアルバイトで生計を立てている。丁寧な取材による弔辞は好評だが、本人はミドルエイジへと差し掛かる年齢で、このままで良いのか、時間を見つけては動物園へ行き、自問自答する。同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性など、様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと進みだす。

[INTRODUCTION]
弔辞作家の日常というユニークな題材を軸に、人々の人生模様や死生観を繊細に織り込んだヒューマンドラマが誕生した。主演は、華やかな時代劇スターから近年では『チィファの手紙』(18/岩井俊二)や『鵞鳥湖の夜』(19/ディアオ・イーナン)で内面を掘り下げた演技で芸域を広げる国民的人気俳優のフー・ゴー。同居人のシャオイン役は、『西湖畔に生きる』(23)で圧巻の演技を披露し、本作がフー・ゴーと三度目の共演となるウー・レイ。卒業制作『牛皮(原題)』(05)で、第55回ベルリン国際映画祭でカリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞したリウ・ジアイン監督が、長年の思索を重ねて熟成させた14年ぶりの待望の新作。名匠ジャ・ジャンクーやディアオ・イーナンも絶賛する、柔らかで洗練された確かな力を感じさせる本作は、第25回上海映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞した。

『来し方 行く末』
[2023年/中国/中国語/1:1.85/5.1ch/119分]
監督・脚本:リウ・ジアイン
出演:フー・ゴー、ウー・レイ、チー・シー、ナー・レンホア、ガン・ユンチェン 
原題:不虚此行
配給:ミモザフィルムズ
©Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

★第25回上海国際映画祭 最優秀監督賞 最優秀男優賞(フー・ゴー)受賞

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
mimosafilms.com/koshikata

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