ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

過去の上映作品
[上映日程]10/7~20(休映:10/10、16)

映画とは何か? 無だ
何が望みか? すべて
何が出来る? 何かが
———JLG

衝撃の死から1年———20世紀映画界の伝説、その影に隠された「人間」ゴダールの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー

[INTRODUCTION]
憎まれながらも愛された20世紀映画界の伝説にして、反逆児
フィルムの向こうに秘められた「人間」ゴダールの素顔に出会う

2022年9月13日、スイスにて91年の生涯を閉じたジャン=リュック・ゴダール監督。1930年12月3日パリ生まれ。1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動、「ヌーヴェ ル・ヴァーグ」を先導し、常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才。自ら選択した安楽死だと伝えられた衝撃の死から1年。いま改めて振り返る20世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ジャン=リュック・ゴダールの人生とは?その伝説の陰に隠された、一人の「人間」としてのゴダールの知られざる素顔に迫る最新ドキュメンタリー。
「ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として、時代を熱狂させた“流行監督”としての1960年代。その華々しさに自ら背を向けるように突進していった68年の五月革命をターニングポイントとする政治の季節を経て、70年代の内省と再生、80年代に入ってからのキャリアの劇的な復活。唯一無二の映画作家、ジャン=リュック・ゴダールの“映画=人生”を紐解き、革新的な功績を網羅的に紹介する構成は、容易に捉え難い映画作家の全貌を整理できるのと同時に、初めてゴダール作品に触れる映画ファンにもゴダール入門として最適なものといえるだろう。

『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』
[2022年/フランス/フランス語/1.78:1/5.1ch/カラー・モノクロ/105分]
監督:シリル・ルティ
出演:マーシャ・メリル、ティエリー・ジュス、アラン・ベルガラ、マリナ・ヴラディ、ロマン・グーピル、ダヴィッド・ファルー、ジュリー・デルピー、ダニエル・コーン=ベンディット、ジェラール・マルタン、ナタリー・バイ、ハンナ・シグラ、ドミニク・パイーニ
原題:Godard seul le cinéma/英題:Godard Cinema
字幕:齋藤敦子
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
提供:シネゴドー、ミモザフィルムズ
配給:ミモザフィルムズ
©10.7 productions/ARTE France/INA – 2022

◎第79回(2022年)ヴェネツィア国際映画祭 オフィシャルセレクション

[上映時間]

*上記赤字部分の上映時間を訂正させて頂きました。ご来場予定のお客様におかれましては、改めて上映時間のご確認をお願い致します(9/30_10:30)

[公式サイト]
mimosafilms.com/godard

ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard

1930年12月3日、フランス、パリ生まれ。映画批評家として出発し、数本の短編を撮ったのち、『勝手にしやがれ』(60)で長編デビュー。「映画の革命」と呼ばれ、世界の映画界に衝撃を与える。60年代はアンナ・カリーナとの蜜月から生まれた『女は女である』(61)、『女と男のいる舗道』(62)、『はなればなれに』(64)など、「カリーナ時代」と呼ばれる作品群を発表。65年にはヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作と評される『気狂いピエロ』、67年に『中国女』を製作するが、五月革命以降は『ウイークエンド』(67)を最後に商業映画との決別を表明し、『ワン・プラス・ワン』(68)、『東風』(70)など作風はより前衛的で政治色の強いものになる。77年にスイス、レマン湖畔のロールに拠点を移し、『勝手に逃げろ/人生』(80)で商業映画に復帰。『パッション』(82)、『右側に気をつけろ』(87)をはじめとする劇映画のほかに実験的なビデオ作品も数多く製作した。その後は『ゴダールの映画史』(88-98)の製作に没頭。2014年には3D映画『さらば愛の言葉よ』、『イメージの本』(18)や、展覧会でも作品を発表するが、2022年9月13日にスイスにて91歳で逝去した。

©Anne Wiazemsky

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