私、オルガ・ヘプナロヴァー

過去の上映作品

[上映日程]5/27~6/9(休映:5/29、6/5)

“ 彼女の唯一の逃げ道は、自殺か復讐か——— ”

チェコ最後の女性死刑囚——— 22歳のオルガ、心震える実話。

[STORY]
“私、オルガ・ヘプナロヴァーはお前たちに死刑を宣告する… ”
ある日、彼女は自分の中の悪魔を解き放った。

1973年、22歳のオルガはチェコの首都であるプラハの中心地で、路面電車を待つ群衆の間へトラックで突っ込む。この事故で 8人が死亡、12人が負傷する。オルガは逮捕後も全く反省の色も見せず、チェコスロバキア最後の女性死刑囚として絞首刑 に処された。犯行前、オルガは新聞社に犯行声明文を送った。自分の行為は、多くの人々から受けた虐待に対する復讐であ り、社会に罰を与えたと示す。自らを「性的障害者」と呼ぶオルガは、酒とタバコに溺れ、女たちと次々、肌を重ねる。しかし、 苦悩と疎外感を抱えたままの精神状態は、ヤスリで削られていくかのように悪化の一途をたどる…。

[INTRODUCTION]
2016年ベルリン国際映画祭パノラマ部門のオープニング作品を飾った本作は、2010年に刊行された原作「Ja, Olga Hepnarová」を元に、チェコ映画界の新鋭トマーシュ・ヴァインレプとペトル・カズダ両監督が映画化。主演は『ゆれる 人魚(』15)『、マチルダ 禁断の恋(』17)のポーランド出身、ミハリナ・オルシャニスカ。社会の片隅でもがく絶望の 演技でチェコ・アカデミー賞主演女優賞を受賞。誰にも打ち明けられず、誰にも理解されず、誰にも助けられ ない、怒りと絶望が水滴のようにグラスに留まって、やがて零れ落ちるとき運命の扉が開く…感傷を一切 排したこの衝撃作は、加害者と被害者どちらにもなりうる私たちを残して、平手打ちのように終わる。

『私、オルガ・ヘプナロヴァー』
[2016年/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス/チェコ語/B&W/5.1ch/1:1.85/105分]
監督・脚本:トマーシュ・ヴァインレプ、ペトル・カズダ
原作:ロマン・ツィーレク
出演者:ミハリナ・オルシャニスカ、マリカ・ソポスカー、クラーラ・メリーシコヴァー、マルチン・ペフラート、マルタ・マズレク
原題:Já, Olga Hepnarová
日本語字幕:上條葉月/字幕監修:ペトル・ホリー
提供:クレプスキュール フィルム、シネマ・サクセション
配給:クレプスキュール フィルム

[上映時間]

[公式サイト]
olga.crepuscule-films.com

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