水俣曼荼羅【4/9~22】*4月のオープンダイアログ対象作品

過去の上映作品

[上映日程]4/9~22(休映:4/11、18)
*4月9日(土)11時15分からの回の上映後、原一男監督による舞台挨拶を予定しています

“ はじまりの海、おわらない世界 ”

372分で物語る、20年の時と場所

[INTRODUCTION]
『ゆきゆきて、神軍』の原一男が20年もの歳月をかけ作り上げた、372分の叙事詩『水俣曼荼羅』がついに、公開される。
原一男が最新作で描いて見せたのは、「あの水俣」だった。「水俣はもう、解決済みだ」そう世間では、思われているかも知れない。でもいまなお和解を拒否して、裁判闘争を継続している人たちがいる―穏やかな湾に臨み、海の幸に恵まれた豊かな漁村だった水俣市は、化学工業会社・チッソの城下町として栄えた。しかしその発展と引きかえに背負った〝死に至る病″はいまなお、この場所に暗い陰を落としている。不自由なからだのまま大人になった胎児性、あるいは小児性の患者さんたち。末梢神経ではなく脳に病因がある、そう証明しようとする大学病院の医師。病をめぐって様々な感情が交錯する。国と県を相手取っての患者への補償を求める裁判は、いまなお係争中だ。そして、終わりの見えない裁判闘争と並行して、何人もの患者さんが亡くなっていく。
しかし同時に、患者さんとその家族が暮らす水俣は、喜び・笑いに溢れた世界でもある。豊かな海の恵みをもたらす水俣湾を中心に、幾重もの人生・物語がスクリーンの上を流れていく。そんな水俣の日々の営みを原は20年間、じっと記録してきた。
「水俣を忘れてはいけない」という想いで―壮大かつ長大なロマン『水俣曼荼羅』、原一男のあらたな代表作が生まれた。

[STORY]
2004年10月15日、最高裁判所、関西訴訟。「国・熊本県の責任を認める」判決が下った。この勝利をきっかけに、原告団と支援者たちの裁判闘争はふたたび、熱を帯びる。「末端神経ではない。有機水銀が大脳皮質神経細胞に損傷を与えることが、原因だ」これまでの常識を覆す、あらたな水俣病像論が提出される。わずかな補償金で早急な解決を狙う、県と国。本当の救済を目指すのか、目先の金で引き下がるのか。原告団に動揺が走る。そして……熊本県、国を相手取った戦いは、あらたな局面を迎えることになる。

『水俣曼荼羅』
[2020年/日本/16:9/372分]
監督:原一男
製作・配給:疾走プロダクション
配給協力:風狂映画舎
©︎疾走プロダクション

[上映時間]
第1部◉「病像論」を糾す 115分
第2部◉ 時の堆積 139分
第3部◉ 悶え神 116分
*各部の間に約15分の休憩時間がございます

[鑑賞料金]
当日一律¥3,900(各種割引対象外)

『水俣曼荼羅』原一男監督 初日舞台挨拶のお知らせ。

[公式サイト]
docudocu.jp/minamata

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