野火

過去の上映作品
[上映日程]8/15
[併映]石川忠×中村達也 『野火』上映記念ライブ映像

“ なぜ大地を血で汚すのか ”

第2次大戦末期のフィリピン・レイテ島。
島を彷徨う敗兵は、その地で何を見たのか──。

[解説]
1959年に市川崑により映画化された大岡昇平の同名小説を塚本晋也の監督、脚本、製作、主演により再び映画化。戦場という異常な空間で極限状態に追い込まれた人間たちが描かれる。

[あらすじ]
第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そして原野を彷徨うことになる。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものとは・・・

[監督の言葉]
『野火』。今年で7年目の上映になります。
毎年多くの劇場さんが上映してくださること、
多くのお客様が劇場に足を運んでくださること、
あらためて喜びと感謝の念が溢れてきます。
今の世の中に『野火』が必要と思ってくださっている証と思います。

ウイルスの蔓延で世界のありようは大きく変わりましたが、
世の中はよりエキセントリックにギスギスしてきていると感じます。
長い間戦争をしない国でいられた日本は、すでに大きく様変わりして止めることが 困難になってきた状況ですが、皆がほんとうに望む方向に正確に進んでくれることを願うばかりです。
『野火』はその一助になると信じています。

『野火』を、せひ今年も、劇場で、体感くださいませ。

塚本晋也

『野火』
[2014年/日本/カラー/87分]PG12
原作:大岡昇平「野火」
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作
監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也
製作:海獣シアター
配給:新日本映画社
ⓒ SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

[公式サイト]
nobi-movie.com

[併映]
石川忠×中村達也 『野火』上映記念ライブ映像
『野火』初公開時のイベントにて実施された石川忠と中村達也の共演ライブを複数のカメラにより撮影した迫力の映像。塚本作品の現場で照明スタッフとして経験をつみ、監督デビュー作『FORMA』(2013)が第64回ベルリン国際映画祭フォーラム部門国際批評家連盟賞を受賞した坂本あゆみが手がける。
監督:坂本あゆみ 2015年/30分

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