逃げきれた夢

過去の上映作品
[上映日程]12/10、12、14、16、19、21
*休映をはさみながらの変則的な上映スケジュールになります。詳しい日程は随時更新していきます。

「2019フィルメックス新人監督賞」に輝く気鋭の才能が光石研主演で贈る

人生のターニングポイントを迎えた中年男が、テキトーにしていた人間関係を見つめ直す可笑しくも切ない物語

[INTRODUCTION]
監督・脚本は、二ノ宮隆太郎。主演の光石研を深くリスペクトし、脚本をアテ書きするだけでなく、光石本人の人生を取材し、そのエッセンスを物語に注入した。二ノ宮は、2012年に初の長編映画監督作品『魅力の人間』で、「第34回ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2012」で準グランプリを受賞すると共に、バンクーバー、ロッテルダムなどの国際映画祭に出品。さらに2017年には、監督・主演を務めた『枝葉のこと』が、「第70回ロカルノ国際映画祭・新鋭監督コンペティション部門」に選出される。徹底的にリアリティを追求し、生きることの真実に迫ろうとする作品が高く評価され、今、最も世界から新作を熱望される大注目の若き才能だ。本作のシナリオで「2019フィルメックス新人監督賞」グランプリを受賞、映像化が実現。ついに商業デビューを飾る。撮影は、『ドライブ・マイ・カー』の撮影監督を務めた四宮秀俊。二ノ宮監督の前2作に続くタッグとなり、新たな挑戦を支えた。
誰にでも必ず訪れる、人生のターニングポイント。そのきっかけは何であれ、人は目の前の一歩から「変える」ことができる。立ち止まり、見つめ直し、向き合い、じたばた生きる周平の可笑しくも切ない姿を通して、ターニングポイントに立つすべての人にエールを贈る希望の物語。

[STORY]
北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の平賀南が働く定食屋で、周平はお会計を「忘れて」しまう。記憶が薄れていく症状に見舞われ、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。待てよ、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか?妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親よりスマホの方が楽しそうだ。旧友の石田啓司との時間も、ちっとも大切にしていない。新たな「これから」に踏み出すため、「これまで」の人間関係を見つめ直そうとする周平だが──。

『逃げきれた夢』
[2023年/日本/96分]G
出演:光石研、吉本実憂、工藤遥、坂井真紀、松重豊
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
制作プロダクション:コギトワークス
配給:キノフィルムズ
©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

◎第76回カンヌ国際映画祭 ACID部門 正式出品作品
◎2019フィルメックス新人監督賞・グランプリ受賞作品

[上映時間]

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