ヨーロッパ新世紀

過去の上映作品
[上映日程]11/19~12/1(休映:11/20、27)

“ それは退化か、進化か、それとも破壊の予兆か——— ”

人間を俯瞰する山、潜む動物…。
その森で、少年は何を見てしまったのか?

ルーマニアの巨匠クリスティアン・ムンジウが描くネオ・ヨーロッパ
トランシルヴァニアを舞台に繰り広げられる
人間の対立と凶暴性を描く、世紀の問題作

[INTRODUCTION]
ブラム・ストーカーの古典的な恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」の舞台になったことで有名なルーマニア・トランシルヴァニア地方の小さな村を舞台にした群像劇。監督はチャウシェスク政権下のおぞましい社会状況を描いた『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したクリスティアン・ムンジウ。
村のささいな対立が深刻な紛争へと発展していく様を描きながら、幾多の火種を抱えたヨーロッパ、そして分断された世界の危うい現状を、まざまざとあぶり出した。そして住民が一堂に会する集会所でのクライマックスは、17分間にもおよぶ固定カメラの長回しショットで撮影され、私たち日本人にとっても他人事ではない”壊れゆく世界”の有り様が鮮烈に映像化されている。
ルーマニアの巨星クリスティアン・ムンジウによる、不穏な新世紀の新たな現実と予言の黙示録。しのび寄る現代ヨーロッパの怖れと狂気はいったいどこに向かうのか──?

[STORY]
トランシルヴァニア地方の村。出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こしたマティアスが、この地に戻ってくる。しかし妻との関係は冷めきっており、森でのある事をきっかけに口がきけなくなった息子、衰弱した父への接し方にも迷う彼は、元恋人のシーラに心の安らぎを求める。ところがシーラが責任者を務める地元のパン工場が、アジアからの外国人労働者を迎え入れたことをきっかけに、よそ者を異端視した村人たちとの間に不穏な空気が流れ出す。やがて、そのささいな諍いは村全体を揺るがす激しい対立へと発展し、マティアスやその家族、シーラの人生をも一変させていく…。

『ヨーロッパ新世紀』
[2022年/ルーマニア・フランス・ベルギー/シネスコ/5.1ch/127分]G
監督・脚本:クリスティアン・ムンジウ
出演:マリン・グリゴーレ、エディット・スターテ、マクリーナ・バルラデアヌ他
原題:R.M.N. 
日本語字幕:関美冬 
宣伝:テレザ、竹田美智留
後援:在日ルーマニア大使館     
配給:活弁シネマ倶楽部/インターフィルム
©Mobra Films-Why Not Productions-FilmGate Films-Film I Vest-France 3 Cinema 2022

[上映時間]

[公式サイト]
rmn.lespros.co.jp

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